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2004年10月14日部分日食観察記

東京は明け方までは晴れていましたが朝からしだいに雲が広がり、日食が始まる頃にはかなりの曇天でした。
だめで元々とビノマイト[astroarts.co.jp]を片手に待っていると、11時10分頃、わずかに薄日が差し、左上が欠けた太陽を見ることができました。
そうこうする間にも、どんどん雲が押し寄せてきます。
ビノマイトでは、目立った黒点のあまりない静かな太陽の表面を黒い雲のシルエットがさまざまな模様を作りながら流れていくのがはっきり見えました。
観測条件としてはあまり良くないとしても、空の彼方にあるものを見ているという実感があり、これはこれで悪くありません。
ビノマイトでは一応雲越しに太陽の姿は分かりますが、肉眼で見ると太陽の周りの雲が白く光っていたため太陽の位置がかなり分かりづらく、ビノマイトから目を離すと再度の導入が難しいので観察には若干苦労しました。
ビノマイトは天体観察用双眼鏡としてはかなり小型で決して重くはないのですが、同じ姿勢を続けているとさすがに首と腕が疲れます。
雲が多くなってからもしばらく粘っていましたが、残念ながら食分が最大となる11時41分を迎える前に完全に曇ってしまい、途中までしか観察はできませんでした。
仕方がないので生での観察を諦め、中継を期待して12時のNHKニュースをつけると、期待通り札幌の中継画像や各地の様子などを紹介していました。
日食のニュースは最後の方でしたが、この時のトップニュースはダイエー再建問題でした。
…えーと…。
画面に映っているダイエーのマークが日食に見えて仕方がなかったのは私だけでしょうか?

(2004 October 14)


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