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ビノマイトを使ってみました

10月14日の部分日食観測用にとアストロアーツの通販[astroarts.co.jp]で注文した太陽観測専用双眼鏡ビノマイト(BinoMite)[astroarts.co.jp]が届きました。
外はあいにくの薄曇りでしたが、雲が切れた時を狙って太陽を見てみました。
とりあえず双眼鏡を覗き込んでみると…
真っ暗で何も見えません。
よく考えれば分かることですが、太陽を直視しても眩しくないレベルまで減光されているのですから、普段肉眼で見ることができる他のものが見えないのは当たり前です。
つまり…通常の天体観測と違って、太陽を双眼鏡の視野に入れる時には地上の景色や他の天体などを目印にすることができません。
取扱説明書を読み直してみると、

ビノマイトはその内蔵された強力な減光フィルターにより、太陽以外何も見ることができません。…(中略)…導入するコツは、太陽に真正面に立ち、ビノマイトを上下に振って「子午儀」のように導入を図ります。

と書いてありましたが、少しのズレで双眼鏡の視野に入ってくれないのには泣かされました。
幸か不幸か薄曇りだったので、肉眼で一瞬太陽を見て場所を確認し、ようやく双眼鏡の視野に入れることができました。
(危ないので良い子はマネしないでね♪)

どうにかこうにか双眼鏡の視野に太陽を入れると、今度はピント合わせの作業が待っています。
これも、他の天体でピントの合い方を試すことができないため、とりあえず太陽の輪郭がなるべく鮮明に見えるように合わせてみました。
大きな黒点があればピント合わせの目印になるのですが、残念ながらこの日は目立った黒点は確認できませんでした。

(2004 September 23)

追記

カラッと良いお天気になったので再び観測にチャレンジ!
…が、秋分の日を過ぎたとはいえまだまだ太陽光線は強力です。
しばらく見ているうちに暑さで気分が悪くなってきました。
ビノマイトでガードされるのは目だけで、頭や体は紫外線&赤外線を浴び放題になるのですから当然といえば当然です。
とりあえず、アルミ製の揚げ物フェンスに穴を開けて即席ガードを作りました。
屋内からの観察なら問題はありませんが、屋外で強風に煽られると軽いアルミ素材のフェンスは飛んでいくか折れ曲がって使い物にならなくなりそうです。
(次なる方法は現在思案中…。)

(2004 October 7)


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