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2005年9月の宙(そら)

このコンテンツで使われている星図は天文シミュレーションソフトウェアステラナビゲータVer.7[asciisolutions.com]を用いて作成しています。また、星や星座の名称を後からペイントソフトで付け加えるなど、見やすいように若干の加工を施している場合があります。(むしろ無加工の場合の方が少ないです。)

今月の新月4日・満月18日

記号の意味はこちら

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上図は9月15日20時00分・東京の星空です。1日では21時00分に同じような星空を見ることができます。31日では19時00分頃の星空に相当しますが、まだ空が明るい(天文薄明)ため同じようには見えません。

9月に入っても東京ではまだまだ残暑に汗ばむ日も多いですが、7月から8月の酷暑に比べれば幾分涼しくなり、秋の気配を感じる季節です。
星空模様も、沈み行く夏の星座と昇り来る秋の星座が隣り合わせになっています。
この季節でも目を引くのはやはりベガ、アルタイル、デネブという夏の夜空の中でも代表的な一等星が形作る夏の大三角でしょう。 しかし、同じ夏の星座でも、元々地を這うように南の低い空を通るさそり座は沈みかけています。
地球の自転の関係で星空は北極星を中心に反時計回りに動いているように見えるため、北極星に近い星の方が地平線に沈んでいる時間は短くなります。
東西をまっすぐ線で結んでみると、ベガとデネブは天の中央よりも北に寄っていることがわかります。観察できる期間が長いのはこのためです。
ちなみに、ベガからさらに北寄りの西の空には、何と春の星座であるうしかい座の一等星・アークトゥールスが残っています。昇ってくる秋の星座に目を引くような明るい星が少ないこともあり、夜の早い時間帯には春の一等星にもそこそこ存在感があります。

18日は満月です。
明るい満月は星を観察するのに邪魔になる厄介者になることもありますが、この日は仲秋の名月。ススキ、団子を爽やかな夜風が撫でていくような月見日和になるといいですね。

参考資料

(2005 August 31)


☆凡例
同じ記号でも内惑星と外惑星とでは基準が異なります。
<火星、木星、土星(外惑星)の場合>
◎…(日常生活の時間帯を考慮して)21時に高度が50°以上ある。気軽に見ることができる。
○…21時に高度が30°以上ある。
□■…○の条件は満たさないが、天文薄明(太陽高度-18°まで・太陽からの光が完全になくなり、6等星が夜空で見分けられる)が終了後/開始前の間(要は空が充分に暗い時間帯)に高度が30°以上ある。日没後に見える場合は□、日出前なら■。
△▲…天文薄明終了後/開始前の間に高度が10°以上ある。見通しの良い場所ならば見えるかも。日没後に見える場合は△、日出前なら▲。
×…天文薄明終了後/開始前の間に高度が10°未満。見かけ上太陽の近くにあるため見えづらい、あるいは全く見えない。

<水星、金星(内惑星)の場合>
○●…日没/日の出時に高度が15°以上。内惑星としては好条件。日没後に見える場合は○、日の出前なら●。
□■…日没/日の出時に高度が10°以上15°未満。周りに高い建物がなければ観望が可能。日没後に見える場合は□、日の出前なら■。
△▲…日没後/日の出前の空低く見える。日没/日の出時に高度が5°以上10°未満。観望条件は良くない。日没後に見える場合は△、日出前なら▲。
×…日没、日出時に高度が5°に満たない。

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