このコンテンツで使われている星図は天文シミュレーションソフトウェアステラナビゲータVer.7[asciisolutions.com]を用いて作成しています。また、星や星座の名称を後からペイントソフトで付け加えるなど、見やすいように若干の加工を施している場合があります。(むしろ無加工の場合の方が少ないです。)
上図は7月15日21時・東京の星空です。1日では22時に同じような星空を見ることができます。31日では20時頃の星空に相当しますが、まだ空が明るい(天文薄明)ため同じようには見えません。
梅雨の晴れ間ごとに暑さが増すようなこの季節、夜空もそろそろ夏模様です。
7月7日はおなじみ、七夕です。
こと座のベガがおりひめ(織女星)で、わし座のアルタイルがひこぼし(牽牛星)。天の川を挟んで向かい合うようにして輝いています。
おりひめ、ひこぼしの近くにはもうひとつ明るい星、はくちょう座のデネブがあります。これらの星を結ぶと夏の三角関係、もとい夏の大三角です。
また、北西の空には北斗七星が見えます。天頂を挟んでだいたい反対側の空にはいて座が昇っています。古代中国ではこの星座の一部は南斗六星と呼ばれ、北斗七星と対になって人の生死を司る神であるとされていました。
今月は観望条件の良い惑星は少ないのですが、9日に水星が東方最大離角(離角26°15′)を迎え、この前後数日の夕方には水星の観望好期となります。金星や月などの目印が近くにあり見つけやすいでしょう。
水星は7日には金星の近く(17時に金星の南1°38′)に見えます。9日には金星と揃って月の近くに見えるようになり(水星:3時28分に月の南5°00′・金星:4時20分に月の南3°03′)、日没後の西空を賑わすでしょう。
28日には火星が下弦の月(5時15分に月の南4°19′)の近くに見えます。しかし深夜にならなければ昇ってこないためさほど観望条件は良くありません。
なお、29日にはみずがめ座δ流星群、30日にはやぎ座流星群がそれぞれ極大を迎えます。
(2005 June 30)
☆凡例
同じ記号でも内惑星と外惑星とでは基準が異なります。
<火星、木星、土星(外惑星)の場合>
◎…(日常生活の時間帯を考慮して)21時に高度が50°以上ある。気軽に見ることができる。
○…21時に高度が30°以上ある。
□■…○の条件は満たさないが、天文薄明(太陽高度-18°まで・太陽からの光が完全になくなり、6等星が夜空で見分けられる)が終了後/開始前の間(要は空が充分に暗い時間帯)に高度が30°以上ある。日没後に見える場合は□、日出前なら■。
△▲…天文薄明終了後/開始前の間に高度が10°以上ある。見通しの良い場所ならば見えるかも。日没後に見える場合は△、日出前なら▲。
×…天文薄明終了後/開始前の間に高度が10°未満。見かけ上太陽の近くにあるため見えづらい、あるいは全く見えない。
<水星、金星(内惑星)の場合>
○●…日没/日の出時に高度が15°以上。内惑星としては好条件。日没後に見える場合は○、日の出前なら●。
□■…日没/日の出時に高度が10°以上15°未満。周りに高い建物がなければ観望が可能。日没後に見える場合は□、日の出前なら■。
△▲…日没後/日の出前の空低く見える。日没/日の出時に高度が5°以上10°未満。観望条件は良くない。日没後に見える場合は△、日出前なら▲。
×…日没、日出時に高度が5°に満たない。
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