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ブラックホール(Black Hole)

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名前の由来

ブラックホールは重力が強いために光さえ脱出できない天体、目に見えない宇宙の罠。
グラスの底にはブラックホールに吸い込まれた星の残骸に見立てたレーズン、ダークラムとカルアの黒、甘い口当たりとアルコール度の高さ…うっかり飲み過ぎると吸い込まれそうになるような感覚をイメージしてみた。


作り方

  1. ダークラムにレーズンを漬け込み、二週間程度(もっと長くても構わない)置く。
  2. 氷を入れたグラスに分量のラムとレーズンを入れ、カルアを加えてステア。

備考

いつも下戸向きのライトなカクテルばかりを作っているのでたまには強烈なものを作ってみたくなった。
真っ先に思いついたのは“ブラックホール”のイメージに合うような、口当たりが良くアルコール度が高い罠のようなカクテル。
色はもちろん黒だろう。“黒い酒”といえばブラックルシアンやダーティーマザーで使用するカルアだ。
ベースは…濃色のスピリッツ、ダークラム。
ただ、“ブラックルシアンのラムベース版”はありがちなレシピだ。オリジナルレシピとして公表する前に同じようなものがないかどうかを念のため検索してみたが…これが意外と見つからない。
コーヒーやライムジュースを少し加えたバリエーションはあったが、ラムとカルアだけのものが出てこないのは何故だろう?
一応検索したとはいえ、本当にありそうなレシピだけに「オリジナル」を名乗るのはかなり不安だ。
公表後に同じレシピがあったことがわかるのも厭だし、普通のラムで作ってもつまらない。
悩んだ挙げ句、今回は秘蔵の“ブツ”を使うことにした。
ラムレーズンが大好物の私は、数年前にダークラムにレーズンを大量に漬け込んで冷蔵庫にしまっておいた。漬け込んだ量が多すぎて使い切れず、まだ在庫がある。味見をしてみるとすっかりレーズンの味は抜けてしまっているが、本来ならかなり辛いはずのラムが何とも言えない濃厚な甘味を含んでいる。
早速作ってみると、これが…濃厚なレーズンとカルアの甘味がスピリッツの刺激を包んで実に美味いのだ。
アルコール度数が半端ではないのについつい飲み過ぎそうになる…まさしくブラックホールの味。ただのラムで作ってもこの口当たりは出ないかもしれない。

例によってレシピは下戸仕様でかなり少なめにしてある。自信のある人はダークラム40ml、カルア20mlでお試しを。

(2004/03/31)

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